2020年に向けての羽田空港拡張工事の様子を改めてまとめてみた

2019/03/08
来る2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港のあちらこちらで機能強化のための工事が行われています。
そんな羽田空港大改造工事の様子をまとめてみました。

2019年3月現在、以下の「4大工事エリア(←勝手に命名)」にて大規模な工事が行われています。

  1. 第2ターミナル国際線施設増設工事
  2. 国際線ターミナル増築工事
  3. 国際線ターミナル隣接地(羽田空港跡地・第2ゾーン)開発工事
  4. 天空橋駅周辺(羽田空港跡地・第1ゾーン)開発工事

では、順に見ていきましょう。

(1) 第2ターミナル国際線施設増設工事

こちらは現在ANAの国内線がメインで使用している第2ターミナルの南側。
HND2019FEBJ076R
大型クレーン車により、マニヤックな形状の白い鉄骨が組まれています(2019/03/02当時)。
羽田空港国際線の便数増に対応するため、第2ターミナルにも国際線施設を作ってしまおう、という大工事。
2020年3月頃供用開始予定とのこと。

本ブログの関連記事は以下をどうぞ。
羽田空港第2ターミナル国際線施設増築工事・ついに鉄骨が「XXXXX」まで完成の編
羽田空港第2ターミナルに新設される国際線施設の完成イメージ図登場の編

日本空港ビルデング様のサイト:
日本空港ビルデング・株主投資家情報の「2018(平成30)年3月期決算説明会」

(2) 国際線ターミナル増築工事

こちらは、国際線ターミナル。
HND2019MARA213R
ターミナル本館の増築工事が行われています(2019/03/02当時の様子)。
今後の利用者増に対応すべく、チェックインカウンターの数を増やすのが主目的とのことで、2019年12月末完成予定。
さらに、2020年3月からは「国際線ターミナル」から「第3ターミナル」に名称が変わる予定になっています。
完成後がどうなるのか楽しみです。

関連記事:
羽田空港国際線再増築工事・屋根が組みあがってきたの編

さらにさらに、国際線のサテライト棟では・・・。
HND2019MARA036R
PBB (Passenger Boarding Bridge 旅客搭乗橋)を2基増設する工事が行われています。
「サテライトのサテライト」的なスペースが出来そうな雰囲気です。

関連記事:
羽田空港国際線再増築工事・一般道を跨ぐ搭乗橋を建設中の編

(3) 国際線ターミナル隣接地(羽田空港跡地第2ゾーン)開発工事

こちらは国際線ターミナルのお隣の「第2ゾーン」。
HND2019FEBJ144R
多摩川に近いエリアに、巨大な建造物を建設中。
ホテル3棟(合計約1700室)の他、商業施設、会議場、天然温泉の温浴施設、バスターミナルなどが出来て、国際線(第3)ターミナルと直結されるのだそうな。
こちらの工事の主体は、日本空港ビルデング様ではなくて住友不動産様。
このホテルや温泉が完成すれば、羽田の深夜早朝便利用時の前泊・後泊に便利になりそうです。

関連記事:
羽田空港国際線の団体バス乗り場が移設。羽田に天然温泉?国際線隣接地の未来をアレコレ調べてみた

住友不動産のサイト:
「羽田空港プロジェクト」のwebサイト

さらに多摩川には・・・。
HND2019MARA246R
対岸の川崎市とを結ぶ「羽田連絡道路」なる橋を架ける工事が行われています。
この橋ができれば、今はのどかな川崎市殿町エリアからも、羽田空港へのアクセスが容易になります。

本ブログの関連記事:
多摩川に架かる「羽田連絡道路」の完成予想図を見つけたの編

川崎市のサイト:
羽田連絡道路整備事業について

(4) 天空橋駅周辺(羽田空港跡地第1ゾーン)開発工事

こちらは天空橋駅付近の空き地。
HND2019MARA010R
「羽田イノベーションシティ」と名付けられたとのこと。
「先端産業拠点」「クールジャパン発信拠点」の他、イベントホール「ZEPP HANEDA」、ホテル「京急EXイン 羽田イノベーションシティ」など色々できるようです。

本ブログの関連記事
天空橋付近の「羽田空港跡地第1ゾーン」に何ができる?の編

大田区のページ:
「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)の整備・運営事業者による情報発信について」

鹿島建設のページ
鹿島の開発事業(下の方にスクロールすると、第1ゾーン開発計画の動画が見れます)

羽田イノベーションシティ公式サイト
Haneda Innovation City

2020年に向けての羽田国際線大増便関連の公式サイトは下記。

羽田空港広報協議会
「羽田国際線大増便!」特設サイト

というわけで、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港がどのように変わっていくのか、今後も要注目です。