2017/02/12
去る2017年1月30日より、東京23区、武蔵野市および三鷹市のタクシーの初乗り運賃が410円に値下げされました。
各メディアでも報道されているので、ご存知の方も多いことでしょう。
じゃあ、深夜着の便で羽田空港国際線に到着して終電を逃してしまった場合、タクシーで蒲田までいくらかかるようになったのか。
値下げ?それとも、値上げ?
早速、実際に乗ってみて調査して参りました。
結論から言ってしまうと・・・
羽田空港国際線からJR蒲田駅東口まで(深夜割増料金)
- 以前(2013年)は2600円ぐらいだった
- 料金改訂後(今回)は2970円かかった
というわけで、今回は以前より300円以上多めにかかりました(涙)。
乗車中はメーターがどんどん上がって、一体いくらになるのかドキドキしました。
ただし、料金は道路状況や信号待ち時間によって変動しますので、あくまでもご参考程度で。
というわけで、以下その体験記です。
まずは土曜深夜の羽田空港国際線の到着ロビーへ。
実際は自宅からやってきたわけですが、この時は国際線で今日本に帰国したばかり、という設定で。
到着ロビーは、既に夜明かしの人々でいっぱいでした。
さて、深夜0時ごろ・・・。
いよいよタクシーで蒲田のホテルに向かうことにします。
タクシー乗り場のある1Fへ。
タクシー料金の変更の説明用立て看板を発見。
「タクシーご利用の皆様へ」とのこと。
英語の説明もあります。
新しい料金体系の説明もあり(クリックで拡大)
折角なので、タクシーの新しい料金システムをしっかりと予習していきましょう。
2017/01からどのようにタクシー運賃が変わったかは、以下のとおり。
(1) 初乗り料金
[改訂前] 2000mまで730円
[改訂後] 1052mまで410円
(2) 加算運賃
[改訂前] 280mごとに90円ずつ加算
[改訂後] 237mごとに80円ずつ加算
(3) 時速10km以下の場合 (信号待ちや渋滞の場合)
[改訂前] 1分45秒ごとに90円加算
[改訂後] 1分30秒ごとに80円加算
深夜割増料金 (10:00PM-5:00AM) は「2割増」のまま変わらず、です。
一見値下げに見えるけど(青字)、初乗り以降加算されるまでの距離や時間が短くなっている(赤字)・・・。
これだけだと、トータルで値上げなのか値下げなのかよく分かりません。
一番分かり易いトラベルWatch様の記事によると・・・
- 約2kmまでの運賃は値下げ
- 約2km~約6.5kmは値下げになる場合と、値上げになる場合がある
- 約6.5km以上は値上げ
になるとのこと(時速10km以下の場合の時間加算は考慮していません)。
ちなみに羽田空港国際線~JR蒲田駅東口の距離は・・・。
Google Map様の計測によると「6.2km」とのこと。
ちょうど「値上げになる場合と、値下げになる場合がある」距離に該当します。
うーん、ビミョーな距離。
ちなみに国際線から2km以内はほぼ何も無いので「初乗り運賃値下げ」の恩恵を受けることは無さそうです・・・。
では百聞は一見に如かず、ということで、実際に深夜タクシーに乗ってみることにします。
ちなみに、以前にこの記事を書いたとき(2013年)は、国際線からJR蒲田駅東口まで約2600円でした。
さて、今回はいくらになるのか・・・。
タクシー乗り場に行くと、係の人に行き先を訊かれました。
係員 「どちらまで行きますかー?」
私 「蒲田駅まで」
係員 「こちらにどうぞ~」
行先によって、タクシー乗り場が異なるようです。
羽田から乗る場合、行先によっては「羽田空港定額タクシー料金」が適用されるため、と思われます。
「羽田空港定額タクシー料金」の詳細は、こちら(東京都内)やこちら(神奈川県)をどうぞ。
残念ながら、蒲田(大田区)は定額運賃のエリアではないので、普通にメーター料金になります。
タクシーの写真を撮る間もなく、車内へと促され・・・。
運ちゃん 「どちらまで?」
私 「JR蒲田駅の東口までお願いします」
運ちゃん 「JRの蒲田駅ですね。かしこまりました」
というわけで、賃走開始。
初乗り運賃は「410円」でした。
メーターには「割増」の表示があったので、深夜割増料金が適用されているようです。
が、初乗り運賃は2割増にはならないようです。
やがてタクシーは国際線を出て、立体駐車場の横をぐるっと回って、国際線ターミナル近くの最初の信号に差し掛かったとき・・・。
メーターのカウントアップが始まりました。
え?もう増え始めるの(汗)?
410円→490円→570円・・・と、メーターは80円ずつ増えてきます。
あれ?2割増じゃないの?と思いきや、運転手氏によると、2割増になるように加算される距離が短くなっているのだとか。
なので、深夜だとメーターは約190メートル毎にどんどん増えていきます。
蒲田までいくらかかるんだろう・・・。
料金メーターから目が離せません。
やがてタクシーは、天空橋を過ぎて、穴守稲荷のホテルエリアへ。
ホテルマイステイズ前:1290円
ホテルJALシティ前:1370円
東横イン羽田空港前:1690円
でした。
もうこの時点で、前回(2013年)よりも少し割高なのですが・・・。
そして、約20分ほどでJR蒲田駅東口に到着。
飲み会帰りの酔っ払いが沢山・・・。
そしてタクシーのお値段は・・・。
「2970円」でした。
高っ! (><)
料金改定前の前回は2600円程度でしたので、300円以上高くなったことになります。
乗っていて気付いたのですが、信号待ちの時に何度か「時速10km以下の場合、1分30秒ごとに80円加算」されていた気がします。
赤信号のかなり手前で「時速10km以下」に減速していたような・・・。
(¬_¬) ←疑い深い人
ちなみに、JR蒲田駅までの深夜バスの料金は1人560円ですので、3~4人の場合でも料金的にはバスに乗ったほうがお得です。
ただし本数は少ないです(蒲田行きの深夜バスの時刻表はこちら)。
せめて、深夜タクシーで1500円ぐらいになれば、3人なら深夜バスよりお得になるんですけどねえ。
結論:
2017/1/30のタクシー料金改訂で、羽田空港国際線からJR蒲田駅東口まで(約6.2km)の深夜料金は、3000円近くかかるようになった(以前は2600円ぐらいだった)。
※ただし道路状況によって運賃は変わります。
というわけで、この時すでに自宅への終電が終わっていたので、あらかじめ予約しておいた蒲田駅近くのホテルに宿泊・・・。