羽田空港・深夜の過ごし方2016 新千歳発・スカイマークSKY732深夜便で、2:00AMに羽田到着してどうしようの編

2016/08/15
お盆休み終盤の深夜1:50ごろ・・・。
羽田空港D滑走路に着陸。
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新整備場の横を通り抜けて、第1ターミナルに向けて地上走行中。
札幌・新千歳からスカイマークの羽田行きSKY732 深夜便で羽田に戻ってきました。

このSKY732便のダイヤは、新千歳発:0:10 → 羽田着 2:00。
2016/7/2(土)~10/2(日)の夏季限定運航の夜行便です。
この便にしか空席が無かったのと、深夜2:00に羽田に到着して、どのような辱めを受けるのかを体験してみたく、敢えてこの便を選んでみました。

機内アナウンス:
「羽田空港到着・午前2時でございますが、公共交通機関の運行は終了している状況でございます。その先の交通手段はお客様ご自身で手配されますよう、お願い申し上げます」

「羽田空港国内線は24時間運用ではありません。ターミナル内には滞在できませんので、ご理解をお願いします」

という、つれないご案内。
まあ、もちろん自力で何とかしますけど・・・。

2:00AMごろ。うー眠い。
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国内線・第1ターミナルに到着。
もちろん売店はすべて閉まっています。
保安エリアは、スカイマークのゲートから到着出口に向かう部分のみが稼働している状況。
それ以外のエリアに乗客が出て行かないように、ガードマン氏がしっかりと監視しています。

AM2:10。
預け荷物はないので、そのまま寝ぼけ眼で到着ロビーに出ると・・・。
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左右にガードマンが配備されていて、ターミナルの外へすぐ出るようにと急かされます。
案内係のような人はいません。
ここから先は、各個人のサバイバル能力が試されます(ちょっと大袈裟か)。

第1ターミナルの外に出ると・・・。
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昼間は多くの空港バスが乗り付けているバス乗り場に、多数のタクシーが押し寄せています。
無料循環バスは深夜0:00ごろで終わってしまうため、タクシーのみが唯一の移動手段なわけです。

さて、どうするか。
主な選択肢は以下。

  1. 同じく羽田空港第1ターミナル内にあるカプセルホテル「FIRST CABIN」に宿泊
  2. タクシーで24時間オープンの国際線に行き、朝までしのぐ
  3. タクシーで国際線に行き、無料送迎バスで天然温泉平和島へ。(要予約)
  4. タクシーで国際線に行き、2:15~2:20発の深夜バスで主要ターミナル駅(横浜・新宿など)へ→そこから自宅までタクシー
  5. タクシーで蒲田まで行って、スパ or ネットカフェ or カプセルホテル
  6. 金にモノを言わせて、タクシーで自宅まで帰る!

1.は事前に予約していないし周囲の人々のイビキ&物音がうるさくて寝られないので却下。
3.も予約していないので、今回の選択肢からは外れます。

2017/06/04追記 : 天然温泉平和島に、羽田空港第1ターミナル2:30AM発のお迎えプランができたとのこと!(2017/07/15から10/1まで)
詳細は、天然温泉平和島の公式サイトをご参照下さい。

6.ほどブルジョワではないし、5.は蒲田のお店が満室だったら路頭に迷うリスクあり。
すでにAM2:10ごろなので、4.もキビシイです。
というわけで、2.の「タクシーで国際線まで行って朝までしのぐ」に決定。

タクシー運ちゃん 「どちらまでー?」
私 「国際線ターミナルまでお願いします」
タクシー運ちゃん 「はーい」

で、2:12AM。
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タクシーで羽田空港国際線ターミナルに到着。
1Fのローソン付近は、例によって夜明かしの人々で満員御礼。
気だるい雰囲気が漂っています。

国内線第1ターミナルから国際線までのタクシー料金は1810円でした。
うう~結構高いっす・・・。
タクシーの運ちゃん、道を間違えたのか、国際線の駐車場の向こう側まで遠回りしていました(怒)。
遠回りしなければ1200円ぐらいだったはず・・・。

と、そこに。
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「天然温泉・平和島」からの巨大バスが到着。
平和島温泉で滞在後、深夜の羽田まで運んでくれる無料バスです。
これからの旅立ちに胸を躍らせる、元気なお客さんが沢山降りてきました。
これの帰りのバスに予約なしでも乗せてもらえるかどうか、一か八か聞いてみる、という荒業もあります。
スカイマーク便利用者は割引料金で宿泊可能とのこと。

国際線ターミナル1Fにある24時間営業のローソン。
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夜食を買い求める旅客や空港関係者で、深夜2時でも賑わっています。
大変貴重なお店です。
ハラヘッタので、ここで私も夜食の「肉まん」と「水」を購入・・・。

国際線ターミナルそのものは24時間オープンしていますが、ターミナル内のお店は、深夜になると殆ど閉まってしまいます。
24時間営業のお店は・・・。

  • 2F Cafe Pista→タリーズコーヒーに変わりました(2017/07/21~)
  • 4F 居酒屋すぎのこ
  • 4F Cafe Cardinal
  • 4F 吉野家
  • 4F 羽田食堂(清掃のため1時間ほど閉店時間あり)
  • 4F MOS CAFE

の6店(2016/08現在)。

2F到着ロビーへ。
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こちらもすでに夜明かしの人々で満席の状態。
アンニュイな雰囲気が漂っています。
うーむ。寝る場所がナイ。

ちなみにこの階には、24時間営業のシャワールームがありますので、取りあえずサッパリしたい方は、こちらの過去記事もどうぞ。
羽田空港国際線・到着階のシャワールームを利用してみるの編2015

終電はとっくに終わってますし、深夜バスも2:20AMで終了です。
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ギリギリ間に合わなかった・・・。
いいえ、本当は急げば間に合ったけど、それではブログ記事にならないので、敢えて空港内に残留することにします。
今回のように飛行機が早めに到着した場合、最終の深夜バス狙いも可能ですが、乗れなかった場合の「Bプラン」を考えておくのが良さそうです。
羽田国際線発の深夜バスについては、こちらの過去記事もどうぞ
羽田空港・深夜早朝アクセスバスの活用方法

では、次の出発便を確認。
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今日の始発便は、4:55発のタイガーエア台湾の台北桃園行きか・・・。
この便の搭乗手続きが始まれば、一部の椅子に空きが出来るはずなので、それをハイエナする作戦。

AM2:25ごろ。
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そのタイガーエア台湾の搭乗手続きが開始されました。
寝静まった出発ロビーの一角に、沢山の人々が集まってきます。

じゃあ、寝る場所を確保すべく、空いた席をハイエナしよう・・・。
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アレ?
それでもまだ満席です。
お盆の繁忙期なので、そもそも寝床を確保できなかった方々が沢山いた模様。
ハイエナ作戦失敗。
うーむ、本当に寝る場所が無いではないか・・・。困ったな~。

4F江戸小路。
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寝苦しさMAXの赤い木の椅子ですら満席です。
寝る場所どころか、座る場所もないです。
お盆の繁忙期の深夜滞在は、かなり手ごわいですね・・・。

さらに展望デッキのある5Fへ。
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同じく寝苦しい曲がった椅子も、仮眠をとる人々で満席・・・。

かくなる上は、禁断の?展望デッキへ。
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屋外のテーブルも、スーツケースを携えた人々で一杯でした。
夜空の下、外の椅子で寝ているワイルドな方々も多数。
今は夏なので外で寝ることは可能ですが、冬は寒くて無理ですので気を付けましょう。
うーむ、外もダメかー。

というわけで、「寝る場所難民」になってしまいました。
\(^o^)/
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朝5時の始発まで、あと3時間。
どうやって過ごそうかな~。
最終手段、「地べたで寝る」しかないか?

そんなとき、救世主発見!
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現在開催中のリオ五輪のパブリック・ビューイングを、国際線ターミナル内の多目的ホール「TIAT SKY HALL」で開催中、とのこと。
始発待ちの時間つぶしに最適なナイス・イベントです。

放送予定を激しく確認。
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なんと、深夜の2:00AMから10:30AMまで開催しているとのこと。
おお~、まさに今開催中ではないですか。
会場の椅子に座って寝られるかも、です。

早速、喜び勇んで 4F 「TIAT SKY HALL」へ。
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おおー、開いている!
深夜はいつも閉まっているのに。
入場無料で、しかも「飲食物の持ち込み可能」とのこと。
なんて優しいの(涙)。

会場内へ突入。
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空席が潤沢にあります。
ついに、寝る場所ゲット。
まさに神イベントです。
この後も、続々と寝る場所を求めてお客さんが入ってきました。
もういっそのこと、繁忙期だけでもこのホールを深夜開放したら良いのでは?と思ってしまいました。

コンビニで買った肉まんをモグモグしながら、男子レスリングの試合を堪能。
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そして、眠りの中へ。
空調が効きすぎて、寒かったです・・・。
朝5時を過ぎると、スーツケースを持ったお客さんはいなくなり。
朝6時ごろの男子レスリング・グレコローマンスタイル59kg級の決勝戦の太田選手は、惜しくも敗退して銀メダルでした。
その後、私も眠い目をこすりながら帰宅して、爆睡。

というわけで、2016年お盆の繁忙期の羽田空港国際線・深夜滞在記でした。
繁忙期以外の時期だと、どこかしら寝床にありつけることが多いのですが、やはり繁忙期はキビシイですね。
今回は幸運にも、リオ五輪のパブリック・ビューイング・イベントに救われました。

今回のように寝る場所難民になってしまった場合は、空席のある24時間営業のお店に入るとか・・・。
こういう段差に座りこんで寝る、とかでしょうか。
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やっぱりちゃんとしたホテルに泊まりたい、という方は事前に羽田近辺のホテルを予約しておき、素直にタクシーで向かうのが良いでしょう。
羽田空港周辺の宿泊施設の体験記

羽田の昼間の発着枠は既に満杯なので、まだ発着枠に空きがある深夜・早朝時間帯の利便性をどれだけ上げられるかが課題の1つ。
根本的な解決は、2020年東京オリンピックに向けた国際線ターミナルの隣接地に計画されているホテル・商業施設群の完成を待つことになりそうです。