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羽田空港国際線「歴博」と中央保安検査場リニューアルの編

2019/09/14
ようやく涼しくなってきた今日この頃。
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こちらは羽田空港国際線5Fの広小路に、今年も「羽田歴博」がやってきました。

羽田空港国際線と国立歴史民俗博物館(千葉県佐原市)のコラボイベントです。

去年(2018年)の様子はこちら。
羽田空港国際線・花火と歴博とガラポン抽選会の編2018

今年は「洛中洛外図屏風」の複製が登場。
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昔の京都の街並みが描かれていて非常に興味深いです。
毎年恒例の「江戸図屏風」の展示もあり。

昔の衣装の展示もあり。
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映画「旗本退屈男」で使われた衣装なのだとか。
芸術の秋って感じがしますねえ。

江戸舞台では・・・。
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今年も和な感じのオブジェが登場。
灯篭にほんのりと投影された模様がキレイです。
舞台を背景に記念撮影している外国人観光客の姿もありました。
9/28(土)には空の日イベントもあるし、秋の色々なイベントが楽しみです。

3Fの出発ロビーをウロウロしていると・・・。
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むっ。
いつの間にか、中央出国検査場の入口がリニューアルされていました。
ペットボトルなどのごみ箱が設置されています。

その他にも・・・。
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案内ディスプレイが登場。
もう1か所の「北出発保安検査場」の混雑状況も、ここに表示されるようになりました。

それに伴って・・・
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以前の「プロジェクターによる検査場の混雑状況表示」は廃止されていました・・・。

確かに、以前のプロジェクター表示は、スクリーンが上の方にあったので、検査場に並んでいる人々の目につきにくかった感があります。

あと、保安検査場の手前で先に搭乗券チェックを受けてから、各検査レーンに並び、手荷物を検査する流れになったようです。
(以前は、手荷物を機械に通すのと同時に、搭乗券をチェックしていた)

というわけで、2020年の国際線増便に向けて、少しずつ機能強化が行われている羽田空港国際線でした。

金曜夜の羽田空港国際線の保安検査場の混雑具合を考察するの編

2015/06/12
会社帰りになんとなく夜の羽田空港国際線の様子を見学しに行ってみました。
最近はさらに羽田深夜発の便が増えてきましたので、どれぐらいの混雑具合かを偵察。

夜の10時前に国際線に到着しました。
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土日を使って旅行に出かける人々で、かなり賑わっています。

今宵の出発便その1(クリックで拡大)
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23時ぐらいから出発便ラッシュが始まります。

今宵の出発便その2(クリックで拡大)
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0時台、1時台が出発のピークです。
最近になって深夜1時台の香港行きの出発便が増えました。
少し遅めに会社を出ても間に合う夜行便ということで便利そうです。
この日の最終便(次の日の始発便?)は、3:40発のエアプサンのチャーター便でした。

夜22時ごろの保安検査場入口の様子。
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検査待ちの長い列ができ始めました。
0時台の出発便のお客さん中心かと思われます。
土日利用で弾丸海外するお客さんのため、金曜夜は他の曜日よりも搭乗率が高そうです。
今回は、この行列ができるメカニズムについて考察してみましょう(←暇な人?)

まず、この日の羽田国際線の出発便の時間分布をグラフ化してみます。
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朝10時と深夜24時に出発便数のピークがあることが分かります。
深夜24時のピークの約2時間前の22時台が、夜の保安検査場の混雑のピークとなるわけです。
飛行機1機あたりの平均搭乗者数をざっくり200人とすると、深夜のピーク時には「1時間に11便」の乗客=約2200人が飛行機に乗るために保安検査場を通過することになります。

では、それに対して保安検査場の実際の処理能力はどれぐらいなのだろーか?(←暇な人)
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1レーンの保安検査場に吸い込まれていく人々の人数をカウントすると、1分間にざっくり4人ぐらいでした。
すると、1レーンにつき、1時間あたりおよそ240人が通過可能ということになります。
この人数は、およそ飛行機1機分の搭乗者数(200人ぐらい)に近いことが分かりました。
・・・ということは、ピーク時の「1時間あたり11便」に対応するには、超単純計算で11レーンの保安検査場が必要、ということになります。

中央保安検査場は10レーンの検査場があるものの、両脇の2レーンは乗務員クルーと上級会員専用レーンとなっていますので、フルに稼働しているのは実質6レーンのみ。

あと、羽田空港国際線にはもう1箇所、出国保安検査場があります。
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2014/03の国際線拡張工事の完成と同時に供用が開始された北出発口です。
(写真左側の黄色い部分の「出発手続(北)」)
この北出発口では3レーンが稼働中でした。
中央検査場と合わせると、空港全体としては9レーン。
つまり、現状の検査場の運用では、空港全体として1時間あたり9便分の処理能力ということになります。
なので、ビーク時の1時間あたり11便になると処理が追い付かず、行列ができてしまうというわけです。
(かなりざっくり計算ですが・・・)

「じゃあ、なんでもっと人を雇ってレーン数を増やさないのよ!」
ということになりますが、そこは人件費との兼ね合いでなかなか難しいところなのでしょう(たぶん)。
あと、処理能力が足りなくなるのはピーク時のみで、それ以外の時間帯は余裕がありますので・・・。

ちなみにこちらは、北側の保安検査場の様子。
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中央検査場の長蛇の列とは打ってかわって、こちらは10人ぐらいが並んでいる程度です。
出発ロビーの端っこにあるので、中央検査場が行列していても空いていることが多い、まさに穴場の検査場。
中央検査場が混雑しているときはこちらの北検査場のご利用をお勧めします。

あと、この北検査場にはまだ若干空きスペースがあるように見受けられましたので、空港サイドとしては

  • 中央検査場に殺到する人々をうまく北検査場に誘導する
  • 北検査場のレーン数をピーク時だけもっと増やす
  • 中央検査場のクルー専用レーンや上級会員専用レーンの数をピーク時のみ減らす

とかすれば、もう少しピーク時の混雑を緩和できるかもしれません。
いずれにしても、今後の羽田国際線利用者数をさらに延ばすためには、色々考える必要がありそうです。