羽田空港国際線・2016年2月の出発便数を2015年と比較してみるの編

2016/02/28
羽田空港・国際線の就航便数の時間帯分布を分析してみようのコーナーです。

去年の関連記事はこちら
羽田空港国際線・朝8時から9時にかけての保安検査場の混雑状況2015年2月

今年もグラフを作ってみました。
graph2016
横軸が時間帯で、縦軸が出発便数(国際線のみ)。
オレンジが2016/2/14(日)~2/15(月)にかけての国際線の出発便数の時間帯分布。
青色が昨年のほぼ同時期の2015/2/8(日)~2/9(月)にかけての分布です。
午前10時と深夜24時に国際線出発便のピークがある傾向は去年と同
様です。

最初の注目ポイントは深夜1時以降の深夜出発便の増加です。
2015年の訪日外国人旅客の増加に伴って、全体的に就航便数が増加しているのは皆様ご周知の通り。
しかし昼間時間帯は既存の国内線で発着枠が満杯のため、あまり増やすことができない、とのこと(by 国土交通省)。
そのため、特に深夜1時以降の深夜出発便の増加が顕著です。
春秋航空などの中国のLCCが深夜便に多く就航を開始しています。

また、始発電車が動いていない朝4時~5時台にまで出発便が増えてきている点も注目です。
この時間帯に羽田を出発する便は、

  • タイガーエア台湾の台北松山行き (月、火、木、日)
  • ピーチの台北松山行き (毎日)
  • 奥凱航空の天津行き (木、日)

と、いずれもLCCとなっています。
ただ、折角お安いLCCを使っても、前泊のために宿代を消費してしまうと元も子もないのが悩ましいところ・・・。
国内線第1ターミナルのカプセルホテル「FIRST CABIN」のような、お安い宿泊施設が国際線にも欲しいところです。

というわけで、「昼間はフルサービスキャリア枠、深夜早朝はLCC枠」という住み分けができつつある羽田空港国際線。
この秋からは、今まですったもんだして未使用だった「米国枠」の就航が始まる予定で、さらに便数が増加することが予想されます。
その一方で、中国をはじめとする訪日ブームが一体いつまで続くのかも要注目です。