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羽田空港国際線・毎年2月中旬に見られる大行列の謎に迫るの編

2017/02/12
日曜日の朝9:00ごろの羽田空港国際線・出発ロビーにて。

「混雑度6」
HND-2017FEB-001_R12
「中央」と「北」の2か所の保安検査場が両方とも「混雑度6」を記録しています。
「混雑度7」まであるようですが、「7」はまだ見たことがありません。

中央保安検査場の「混雑度6」の大行列がこちら。
HND-2017FEB-025_R12
特に毎年2月中旬の午前9時ごろは、異常に出発保安検査場が混雑することが多いです。

2015年2月に観測された長蛇の列の状況はこちら。
羽田空港国際線・朝8時から9時にかけての保安検査場の混雑状況2015年2月

普段の日曜の朝はそんなに混雑はしないのに。
一体なぜ、いつもこの時期(2月中旬)に混雑するのだろーか。

その考察のために羽田空港国際線・出発便数の時間分布をグラフ化してみます(毎年恒例)。
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横軸が時刻、縦軸がその時刻の1時間の間に出発する便数(国際線のみ)です。
朝10時と、深夜0時に出発便のピークが現れる傾向は去年と同様。
海外に出発するお客さんの多くは出発時刻の約2時間前に保安検査場を通るので、朝8時~9時台が最も混雑する時間になるというわけです。

しかし、これだけだと「なぜ2月中旬の朝は異常に混雑するのか」が説明できません。

そこで登場するのが、次のグラフ。
image
さっきのグラフに対して、「春節(2017年は2/4だった)がお休みの国に向かう便」を赤色にしてみました。
(「春節がお休みで羽田から直行便が就航している国と地域=中国・香港・台湾・韓国・ベトナム・マレーシア・シンガポール・インドネシア」としています)

で、上のグラフによると、午前のラッシュ時の便の多くが「春節がお休みの国行き」であることが分かります。
つまり、2月中旬の春節が終わる頃になると・・・。

  • 春節休みを終えて帰国する訪日外国人客
  • 春節明けから仕事(出張)を開始する日本人ビジネスマン
  • 台湾へ「ランタン・フェスティバル=春節の2週間後」を見に行く絶景マニヤ

で赤色の便の搭乗率が増加し、朝の空港の出発ロビーが大混雑になっているものと思われます。
それに対して深夜のピーク時間帯は、欧米やタイ行きの便(青色)が多いので、さほど大行列にはならないわけです。
なあるほど~。

まあ、「謎」というほどの大袈裟なものではありませんが。
自分なりに謎を解明できて自己満足です。

***

ちなみに、こちらは国際線の「到着」便数の時間分布。
ついでに同様な感じでグラフ化してみました。
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到着ロビー側は・・・。

  • 早朝(朝5時~6時)に、欧米・東南アジアからの到着便で中混雑
  • 午前中は閑散
  • お昼ごろになると、朝イチで出発した中華系のお客さんが到着して賑わい始める
  • 午後2時ごろになると、欧米系、東南アジア系のお客さんが増加
  • 夜になると、再び中華系のお客さんで大混雑

というパターンになります。
(悪天候などでダイヤが乱れると、この限りではありません)
特に羽田夜着の場合は、入国のイミグレが混雑すると思われますので、時間に余裕を持って行動するのが良さそうです。
少しでも混雑を避けたい場合は、出入国自動化ゲートの利用者登録をしておくとよいでしょう。