羽田空港国内線・ANAとJALの「手荷物預けサービス」合戦の編

2015/12/06
年末年始の帰省ラッシュを控えて、閑散期の羽田空港国内線第2ターミナル(ANA側)。
ここ1カ月ぐらい工事中だった出発ゲートB付近のエリアにて「15連装」の荷物自走預け機の稼働が始まりました。

スラリと並んだマシーンがこちら。
HND_2015DEC_005_R1
「15連装」は羽田空港第2ターミナルで最大規模。
かなり壮観です。
これで合計38台の荷物自動預け機が稼働中となりました。

これで工事終了かと思いきや・・・。
HND_2015DEC_010_R1
搭乗口Bから中央部にかけてのエリアの工事が新たに始まった様子。
まだ増やすのかな?
もしくは新型の自動チェックイン機の導入工事かもしれません。
いずれにしても、ANAは最近羽田の設備への投資が盛んですねえ。

一方、羽田空港国内線第1ターミナル(JAL側)では・・・。
HND_2015NOV_008_R2
こちらには、ANAのような荷物自動預け機はありません。
基本的には従来通りの有人カウンターのみです。

ANAに対抗してJALが推進しているのは「JALエクスプレスタグ・サービス」
HND_2015NOV_009_R2
有人カウンターの手前に設置されているのが、預け荷物につけるタグを発券するマシーン。
お客さん自身でタグを印刷し荷物に取り付けることによって、素早く荷物をチェックインできるというシステムとのこと。
ただ、JALの熟練のスタッフさんが横についていて手伝ってくれるので、お客さん自身はほとんど作業していない感じです。
そのため手荷物預け作業は、ANAの自動化マシーンに比べると非常にスピーディです。
ANAが最新のマシーンの導入で人件費を抑えようとする一方で、JALは人海戦術?でサービスの質の向上を図っている様子。
ANAとJALの戦いというよりは、最近台頭してきている「Peach」などのLCC(Low Cost Carrier)にどう対抗するかを模索している感じかもしれません。
今までほぼ横並びだった両社のサービスの方向性に少しずつ違いが出てきて面白くなってきました。