2015/09/20当時の情報です。
今回のドイツ訪問で得た知見をもとに、ドイツ国鉄(DB)の切符券売機のチケット購入方法をまとめておきます。
こちらがその切符自動券売機。
デザインが異なる場合もあります。
赤い部分がない(“DB”と書かれていない)券売機は、都市近郊路線の切符しか買えなかったりするのでご注意ください。
今回は、デュッセルドルフからケルンまでの切符を購入する場合の例です。
下記の他にも、選択を簡略化した方法など色々な買い方がありますが、私がいつも使っている買い方について説明します。
大まかな流れとしては、
- 駅名を自分で入力(目的地の駅名のスペルを調べておきましょう)
- 乗りたい列車を自分で選ぶ
- 一等車か二等車か、購入枚数などのオプションを選ぶ
- お金を投入してチケットをゲット
という流れになります。
まず券売機の初期画面を覗きこんでみます。
ドイツ語表記でビックリしますが、落ち着いて画面下部にあるユニオンジャック(イギリス国旗)をタッチしましょう。
すると、英語表示に切り替わります。
その後、こんなようなマークの部分のところを選択。
券売機によっては違う選択画面が出る場合もあります。
出発駅と目的地の入力画面に行きます。
ここで、Destination(目的地)の右側の空欄部分をタッチします。
画面上にキーボードが現れますので、目的地の頭文字を入力します。
今回はケルンなので頭文字の「K」にタッチ。
目的地のスペルが分からない場合は、事前にガイドブックやネットで調べておきましょう。
ベルリンなどのメジャーな目的地は、左側のリストに表示されているので、文字入力しなくてもそれらを選ぶだけでOKです。
「K」をタッチすると、頭文字Kから始まる目的地がメジャーな順に左側にリスト表示されます。
ケルン(Koln)が左側のリストの先頭に表示されたので、これをタッチします。
左側のリストに表示されないようなマイナーな駅に行きたい場合は、さらにキーボードで続きの文字を入力しましょう。
さらに駅名選択画面が続きます。
ここで戸惑う人も多いかもしれません。
左側には
- Hauptbahnhof
- Koln/Bonn Flugh…
- Messe/Deutz
- Flughafen Koln/B…
- Airport-Business…
といった選択肢が表示されています。
これは、「ケルン」の駅は、「ケルン駅」1つだけではなくて、
ケルン中央駅(Koln Hauptbahnhof)
ケルン・メッセ・ドイツ駅(Koln Messe/Deutz)
ケルン・ボン空港駅(Koln/Bonn Flughafen)
・・・
などがあるため、ケルンのどの駅まで行くかを選択しなければならない、という状態です。
ケルンやフランクフルトのような大都市の場合は、都市名を入力すればよいだけではなく、その続きまで選ぶ必要があるわけです。
今回はケルン中央駅(Koln Hauptbahnhof)まで行きたいので、画面左の対応する部分をタッチします。
目的地の駅名を入力し終わると、下のような画面になります。
右下の「NEXT」をタッチして次に進みましょう。
(“Hbf”は、Hauptbahnhof=ハウプトバーンホフ=「中央駅」の省略形です)
Train Categoryの選択画面。
「All Train category」は、全ての列車の種類で検索しますので、普通はこのまま右下のNextを選択すればよいでしょう。
ICE(日本で言うところの新幹線)を除外して、お安く済ませたい場合は「All Except ICE」を選んでから「Next」を選択します。
いつ列車に乗るか、の選択画面。
今でしょ!の場合は「Immediately」のままNextをタッチ。
時刻や日付を変更したい場合は、「Today at…」「Tomorrow at…」「Other Date」を選択すれば変更できます。
すると、目的地までに乗る列車の候補が表示されます。
出発時刻、到着時刻、乗り換え回数、列車の種類(ICE,IC,REなど)が表示されています。
ICEは日本で言うところの新幹線なので、早いけどお値段がお高いです。
ICは日本で言うところの特急列車。
REは日本で言うところの快速列車です。
ここで重要なのは黄色で示した「Trans(乗り換え回数)」の数字です。
乗り換えありだと時間がかかる上に、電車が遅れた場合に、乗継げなくなってしまうリスクがあります。
極力乗り換えなし(乗り換え回数=0)のものを選択しましょう。
左の「>」を選択すると、乗り換えの場合の乗り継ぎ時間などを確認できます。
それぞれのリストの右側の灰色の部分をタッチすれば、その列車を選択できます。
目的の列車を選択すると、このような画面に。
デュッセルドルフ中央駅の17番線を9:45に出発し、ケルン中央駅の6番線に10:17に到着するICEであることがわかります。
おすすめはここで、黄色の「Print Timetable」を選択することです。
この画面の内容を印刷することができます。
(上の写真は別の経路のを印刷したものです)
これはチケットではなくて、単なるメモ用の印刷物ですので、これでは電車には乗れません。
チケット本体には、出発時刻や出発ホームが書かれていない場合が多いので、これを印刷しておくと何かと便利です。
さらに、二つ上の写真の画面の水色の「Purchase Ticket」を選ぶと、チケット購入に向けての各種選択画面に行きます。
まずは人数を選択。
大人と子供の人数を選んでNext
Bahn Card(BC)を持っているかと聞かれます。
普通は持っていないので、”No BC”を選んでNext
2nd Classか1st Classか、と、鉄道の種類を聞かれます。
1st classで優雅に行きたい場合は、お高い1st Classを選択。
2nd classでも十分快適です。
列車を選択します。
先ほど印刷したのとは別の列車を選んでも可。
その他オプションの選択画面。
ICE等、指定席がある場合は、4.5ユーロ追加で座席指定できます。
その他のよく分からない割引は、Noでよいでしょう。
選択の確認画面。
今までのチョイスを確認できます。
ここで右下の「Pay」をタッチすると、ようやく支払い画面になりますので、お金を投入します。
購入金額に応じて、使える高額紙幣の上限が変わります。
ちゃんとお釣りも出てきますのでご安心ください。
なお、券売機では日本のクレジットカードは使えないようです(たぶん)。
クレジットカードで切符を購入したい場合は、DBの窓口で購入しましょう。
窓口での切符の購入方法は、以下の記事にて・・・。
ドイツ国鉄(DB)の有人窓口でICEのチケットを購入する方法2015