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SIMフリーなタブレットの電話機能について

2013/09/24

突然ですが、タブレットに「電話機能」は要りますか?

たとえば、こういうやつです。
Screenshot_2013-09-24-23-16-32.jpg
電話番号を打って、電話したり、SMSを送受信したり、らじばんだり。

「webとGメールとか、データ通信がメインだから、電話はなくても困らないよ」

「通話ならSkypeとかLINEを使うから、電話機能はいらないよ」

いろいろなご意見があるかと思います。

しかし、海外でプリペイドSIMをSIMフリー端末に入れて使う場合、電話機能は必須だと思ったほうがよいでしょう。
たとえ、データ通信しかしない場合でも、です。

なぜなら、海外のプリペイドSIMでは、アクティベーション(開通手続き)とか、定額プランの申し込み、残高確認、チャージ(SUICAとかのチャージと同様)を行うのに、ダイヤル機能を使う場合が多いからです。

通話はしなくても、そもそもデータ通信を開通させるために、電話機能が必要なのです。
また、一般的に電話機能がない=SMSの送受信ができない、なわけですが、上記の各種申し込みが成功したかどうかはシステムからSMSで送られてきますので、SMS送受信ができないと何かと不便です。

たとえば、マカオの3のSIMカードの場合、##123#にダイヤルするだけで、簡単にアクティベーションができますが、電話機能がないとこれができません・・・。
この場合、電話はおろか、一切データ通信ができずハマります。

あと、なんらかの理由でうまく通信できない場合とか、SMSで残高照会とかができないとキツいです。

ただし、日本のIIJ mioやb-mobileは、webページ上の手続きだけで開通作業や各種設定変更ができますので、これらの業者で使う分においては、電話機能はなくても問題ないでしょう。
(海外のSIMでも、電話機能によるアクティベーションの他に、webサイトで手続きできるものもありますが、どちらかというと少数派かと思います)

では、次なる話題へ。

「でも、WiFiモデルじゃなければ(=3GやLTE版なら)、普通は電話機能がついているもんじゃないの?」

いいえ、タブレットに関してはそうとは限りません。
スマホ(iphoneとか)なら、「スマートホン」=Smart Phone=賢い電話、ですので、電話機能は必ずあります。

しかし、タブレットは基本的には電話(Phone)ではないので、たとえ3GやLTEのデータ通信機能を持っていても、電話機能がないものが多いです。
たとえば・・・

■ 電話機能なし
ipad初代, ipad2, ipad mini, Nexus7(2012/2013)、日本版Galaxy Tab7.7Plus(Docomo SC-01E)など

■ 電話機能あり
初代Galaxy Tab(SC-01C), Galaxy Note初代/2/3, 香港版Galaxy Tab7.7(GT-P6800)など

といった感じです。
Galaxy Tab7.7のように、発売国によって電話機能が省かれたりもしますので、要注意です。
タブレットのスペック表を見ても、電話機能の有無まで載っていないことが多いので、調べるのに結構苦労するんですよね・・・。

電話機能なしのタブレットの場合でも、別途SIMフリーなスマホ(電話機能あり)を海外に持っていけば、そのスマホでSIMをアクティベーションした後に、タブレットにSIMカードを差し替えれば、理論上は使えるはずです。
でも、面倒ですよね・・・。
そもそも、「別途SIMフリーなスマホ」を持ってない場合が多いでしょうし。

筆者が現在海外用に使用しているタブレットは、香港版Galaxy Tab7.7(GT-P6800)です。
SIMフリーで電話機能つきなので重宝しています。
5000mAhの大容量バッテリーで長持ちするし、GPSの追従も早いし、テザリングも自由自在のスグレモノです。
(今はもう型落ち品なので、ほとんど売っていませんが・・・)
最近話題のNexus7(2013)LTE版にもちょっと惹かれましたが、電話機能なしとのことなので、残念ながら世代交代とはなりませんでした・・・。

というわけで、これからSIMフリーなタブレット(ipadのSIMフリー版とかNexus7)を購入して、海外の安いプリペイドSIMを使い倒すぞー!と思っている方はご注意ください・・・。

エクスパンシス

海外でもスマホでデータ通信する方法

2013/04/01作成
海外でもスマホでデータ通信する方法についてです。
いろいろな方法がありますが、大きく分けて以下の4つの方法があります。

(1) 日本で契約しているスマホをそのまま海外で使う
(2) 日本で契約しているスマホ+海外用モバイルWiFiをレンタル
(3) SIMフリーのスマホを海外で使う
(4) 海外の無料WiFiのみでしのぐ

(1)はいわゆる「国際ローミング」と言われているサービスを利用することになります。
設定がカンタンなのと、日本で使っているスマホをそのまま海外で使えるので、一番初心者向けな方法と言えるでしょう。
しかし、お値段は1日最大2980円(2013/04現在)と、一番割高になってしまいます。
契約しているキャリアによっては、特定の国でしか利用できなかったりしますので、渡航先で使えるかどうかは事前に確認しておく必要があります。

(2)は、空港などで別途「モバイルルーター」とか「モバイルWiFiアクセスポイント(以下モバイルWiFi)」と呼ばれる小さな機械をレンタルする方法です。
モバイルWiFiとは、海外の携帯の電波を受信して、さらにスマホ用にWiFiの電波を出してくれる、持ち運び可能な中継器のようなものです。
スマホにWiFiと接続するときと同じような設定をするだけで、海外のインターネットに接続できてしまいます。
最近は、場合によっては1日680円で使い放題、とお安いものが出てきました。(イモトのWiFiなど)
また、1台のモバイルWiFiに対して複数台のスマホを接続できるので、旅行仲間と1台をシェアすればさらに割安になります。
しかし、
・モバイルWiFiそのものもバッテリーで動作しているので、電池切れしないかを気にする必要がある
・スマホとは別にモバイルWiFiを持ち歩かなくてはならない
・レンタルなので、帰国後返却する必要があり面倒
といったような弱点があります。

(3)は、やや上級者向けになります。
まず
・SIMフリーなスマホを購入
して、さらに
・現地のSIMカードを購入して使う
という方法です。
SIMフリーって何?というような方は、(1)か(2)の方法をオススメします。
SIMフリーなスマホを海外通販などで購入するのにお金がかかりますが、うまくいけば海外の割安な通信料で使えるため、一日あたりの通信料を安く抑えることができます。
たとえば香港ですと、1日28香港ドル(300円ぐらい)で3G回線が使い放題、といったおトクなSIMカードがあります。
頻繁に特定の国に出かける方や、長期間海外に滞在する人向けでしょうかね。
一日あたりの料金が安くできる反面
・国によってSIMカードの購入場所、使い方、料金プランなどを調査しなければならない
・初期設定するのに現地の言語の説明を解読しなければならない場合があり
・国によっては、外国人向けのSIMカードがない場合もある
などと、テクニカルな面でいろいろと敷居が高いのが難点です。

(4)は一番安上がりな方法です。
最近は海外でも無料WiFiアクセスポイントが増えてきましたし、ホテルでも無料WiFiが使えるところがありますね。
ただし弱点としては
・限られた場所(ホテルのみ、とか)でしか使えない
・現地の言葉で書かれた説明のwebページを理解して操作しなければならない場合がある
・ホテルのWiFiの場合、うまくつながらない場合や、通信速度がやたら遅い場合がある
と言ったところでしょうか。
以上、ざっくりとした説明になりましたが、今後(1)から(4)の各方法について、できるだけ分かり易く説明していきたいと思います。